なぜ同一会社のVtuberは増え続けるのか(2/3)
※この記事は特定企業の批判記事ではありません!※
こんにちは、この記事は前回の続きになります。
ざっくりですが前回では、
・賞味期限の短いVの中身を雇用するのはリスクがある、ではその対処法とは?(対処法についてはまだ触れていません)
・無名のイラストレーターはリスクよりもリターンが見合わないので依頼は高名なイラストレーターに頼む!
というお話をしました。
今回は
「声や口調が受け入れられなかったら?イラストが受け入れられなかったら?」
を主題にお話していきたいと思います。
客観的に見て、声もビジュアルも可愛い!
舞台は✕✕会社、この企業では既に元気いっぱい系のベータ、無口妹系のイプシロン、おっとり淑女系のデルタ、男勝り姉御肌系のガンマが所属しています。
"「そんな✕✕会社運営の新鋭、アルファちゃん(仮名)がデビューしました!」"
「絵師さんのことは知らんが、声にやられたから推すわ」
「見た目が完全にどストライク。最近のゲームわからないけど見てて楽しい」
声、ビジュアルのどちらかに惹かれ、「登録」した。
自分から惹かれて、登録したのであればそれは一目惚れにほぼ近い感覚、配信スタイルが固まるまでの間、登録したユーザーはアルファを見守ることでしょう。
配信を見て「登録」を押したユーザー群を「A」と呼びます。
「でも俺はベータちゃんのほうが好きかなぁ…」
「声(絵)は良いんだが絵(声)がね…」
デビュー当初のVには必ず、上記のような声を上げるユーザーがいます。
声は良かったものの、惜しくもビジュアルにいまいち惹かれなかった。
ビジュアルに釣られて見に行ったら頭の中の声と実際の声に差がありすぎた等。
配信を見たものの「登録」を押さなかった、企業側からすれば新規獲得に至らなかったこのユーザー群を「B」と呼びます。
「なんかVが増えたみたいね、見てないけど」
「イプシロン単推しのリスナーだからあまり興味ないわ…」
"新しいのがいるみたいだが配信見たこと無い"という無関心なユーザー。
Bと違いそもそも釣り針にすら引っかかっていないユーザー群を「C」と呼びます。
Aはアルファを登録したことによって、Youtubeの視聴時間の中にアルファの配信を見る時間が差し込まれます。
では登録しなかったB・Cはどうなるのでしょうか…
恐らく自身の推してる他のVに専念することになるでしょう。
少なくとも登録チャンネルが増えていないのでYoutubeの視聴時間が伸びるという結果にはならないはずです。
ただ✕✕会社側の視点でこの「B・C」を注視すれば、折角新たなVのデビューという投資をしたのに反応がなかったという悔しい結果になります。
反応がない「B・C」を振り向かせるには、どうすれば良いのか?
・アルファを既に活躍している所属Vとコラボさせる
人によってはコラボ配信は見ないという人もいるかも知れませんが、一旦無視します。
BとCがある日いつものように、ベータ・イプシロンの配信を見ていたら新人のアルファが協力ゲームに参加することになってゲームのイロハを教えてもらうということでコラボしていた。
まずコラボ配信を見てもらう、これが大前提です。
そしてビジュアルを見る、2段階目。声を聞く、3段階目。
この時点で登録するかどうかの天秤がBとCの中で生まれます。
アルファがベータ・イプシロンと良い感じに盛り上がって、配信にもオチがついて終了。
ここでBがアルファを登録すればAに変化、企業として新規顧客獲得へと至りました。
Cは残念ながら登録せず、ですが「アルファ」という存在を認知したのでCからBへ変化します。
記憶を消せるなら例外ですが、基本BからCへ降格することはありません。
勿論✕✕会社側からすればAにならなかったのは残念ですが、認知させることには成功しているので損失にはなりません。
再度コラボすれば「この前のあの子か!」と、Aに変わる可能性もありますからね。
しかしこのサイクルを繰り返してもなお登録せずBやCから変わらないユーザー。
もうコラボは全員したし、マンネリ化しつつある…
アルファは伸びが良いが早くも頭打ちになりつつある、ベータは爆発的伸びはないものの登録者は一定数いる、イプシロンは固定リスナーが多く一番利益を上げているが登録者の伸びはあまり良くない、デルタ・ガンマはetc...
新規顧客を獲得するためにはCとBからAへ変化させる必要がある。
そこで✕✕会社の次の一手は…
次回最終回、「三姉妹Vtuber、ゼータ・シータ・イータ同時デビュー!」